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城戸朱理のブログ: 美味しい話

2018年10月06日

三陸のちらし寿司

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昼食は宮古駅前の蛇の目寿司本店を予約した。


全員、ちらし寿司がいいというので、蟹入りの特上にしようとしたら、みなさんが上ちらしでいいというので上ちらしを。

善助屋食堂でわかめラーメンを選んだので、まだ宮古のどんこを食べていないバンビことパンクなプロデューサーがどんこの空揚げを頼み、私は、東京ではお目にかからない筋子巻きも一人前だけ追加した。


久保田潤ディレクターと私だけ生ビールで乾杯する。


そして、ちらし寿司が出たところで、全員、絶句。

アワビ、うに、イクラを始めとして、抜群の鮮度の帆立、帆立のヒモ、ホヤ、さらにはマグロ、ブリ、タコ、甘海老、赤海老、蟹爪と海鮮が何重にも重なって盛られており、酢飯がなかなか出てこない。

これは、もう、ちらし寿司ではない。

頭の大盛りの海鮮丼とでも呼ぶべき代物である。


美味しくないはずがないが、つい日本酒を頼んでしまった。


筋子巻きも好評だったが、このクオリティでこの値段なら繁盛しているのも当然だろう。
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2018年10月05日

渚亭たろう庵の朝食

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渚亭たろう庵では、朝食からお刺身と鍋が付く。


お刺身は宮古産の鯛、そして、鍋は、田老産タコ、ワカメに水菜のしゃぶしゃぶだった。

アワビを食べて育ったタコは味がよく、湯通しした天然のワカメの歯応えも素晴らしい。


焼き魚は宮古産さわらで、初物のイクラが添えられている。

洋皿は、二戸佐助豚のベーコンとウィンナー、厚焼き玉子に地物の有機野菜。


ご飯は、岩手県江刺産ひとめぼれ、味噌汁は田老産ふのり、デザートは岩泉ヨーグルトと、徹底的に地産地消にこだわった美味しい朝食だった。
posted by 城戸朱理 at 14:40| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

渚亭たろう庵の夕食、その2

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渚亭たろう庵では、夕食のときアワビか岩手産短角牛か、どちらかを選ぶようになっている。

お造りにアワビを入れてもらったので、本来なら短角牛はなしなのだが、バンビが松本社長にお願いしたところ、松本社長は、原価で提供してくれた。

それが〈岩泉短角牛のフィレステーキ、マディラ酒ソース〉である。

わが国の畜産は、サシが入りやすい黒毛和牛が主流だったが、近年の熟成肉ブームで脚光を浴びたのが、短角牛。

生産量が少ないため、きわめて高価だが、緻密な繊維で赤身の美味しさが堪能できる。


さらに和風の魚料理〈田老産ブリ大根〉は、出汁がしみた大根と加熱が見事なブリの対比が素晴らしかった。


食事は、田老産ウニの炊き込みご飯と田老産ウニの白玉とめかぶのお椀で終わり、デザートの盛り合わせが出た。


ロケ飯とは思えない夕食にクルーも満足していたが、これもバンビことパンクなプロデューサーの力技である。
posted by 城戸朱理 at 14:38| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

渚亭たろう庵の夕食、その1

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渚亭たろう庵の食事は、三陸の海の幸など地元産の食材を使った和洋折衷の創作料理。



まずは、食前酒に自家製ハマナスのリキュール。

前菜は〈宮古産魚介の田老産昆布ソース〉で、しうり貝(ムール貝)、タコ、氷頭(鮭の頭の軟骨)、マンボウの腸、田老産まつもと、地元でなければ味わえない珍味が並ぶ。


続いて洋風の魚料理が〈田老産鮭のブイヤベース〉で、魚のアラとすりつぶした平蟹で取ったというスープは、なんとも滋味深い。

松本社長が日本酒を何本も出してくれたので、飲み放題である。


〈宮古産魚介盛り〉のお造りは、贅沢にも平目、シマアジ、帆立、ホヤにアワビで、驚くような鮮度だった。
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宮古名物、どんこ揚げ定食

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田老ロケのためにタクシーの手配をしているとき、三社タクシーの松原安子社長から「宮古で最高に美味しいのは、どんこ、サンマ、ムラサキウニ。ぜひ食べていって」と教えられ、バンビことパンクなプロデューサーが昼食に予約したのが善助屋食堂だった。


津波被害を受け、再建された善助屋食堂の名物は、どんこ揚げ定食とわかめラーメン。

各自、好きなものを選んだのだが、私はどんこ揚げ定食にしてみた。

どんこは白身の魚だが、甘辛い衣で、半熟玉子を崩しながらいただく。

わかめラーメンも好評だった。
posted by 城戸朱理 at 13:36| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月03日

昼食は、ぴょんぴょん舎で

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午前中の撮影を終え、昼食は盛岡駅前のぴょんぴょん舎で盛岡冷麺。

プロデューサーのバンビことパンクな彼女は、食事だけはきちんと時間を取って、クルーのみなさんに、その土地の名物を食べてもろおうというコンセプトなのである。


牛と豚のカルビの盛り合わせを焼き、チヂミをもらって、盛岡冷麺。


昼食のあとはジャンボタクシーで宮古に移動するだけだから、クルーにビールをすすめたら、高野さんは、なんとチョコレートパフェのほうがいいと言うではないか。

見た目と違って、実は甘党らしい。
posted by 城戸朱理 at 18:01| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

三寿司でひと休み

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番組の導入となる盛岡の実景撮影を終え、ダイワ・ロイネットホテルへ。


出演者とクルーの顔合わせとなる夕食までは時間があったので、私は書店を覗きに出かけた。


喉が渇いて仕方がないので、三寿司でビールを飲むことにする。

納豆巻きを考案したという三寿司は、前回、初めて訪れ、コストパフォーマンスの高さに驚いた店だが、お好みでつまんでも安い。


生ビールをおかわりしながら、北寄貝、ぼたん海老、小肌、北寄貝の貝柱を握ってもらう。

中トロ、赤貝にウニといくらをもらって、日本酒にかえ、巻物は納豆巻き。


貝は活貝だし、ネタはいい。それでも握りの値段は2000円を超えるほどではないだろうか。


夕食は、バンビことパンクなプロデューサーが、大通りの「やみつきホルモン利久」を予約していたので焼肉だったのだが、私は焼く係に専念し、飲むだけにした。
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2018年09月05日

崎陽軒のシウマイ弁当

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首都圏で暮らしていると、あって当たり前と思ってしまうのが崎陽軒のシウマイだ。

鎌倉だと駅前の東急ストアに崎陽軒の売場がある。

そして、崎陽軒のシウマイ弁当といえば、1日に2万3千食と、日本でいちばん売れている駅弁である。

だが、崎陽軒のシウマイのファンが意外に多いのは、最近になってようやく気がついた。

中沢けいさんも好物だとツイートしていたし、吉増剛造さんも横浜駅では必ずシウマイ弁当を買うとおっしゃっていたから、身近なところにも崎陽軒ファンがいるし、
何より驚いたのは、京都の勤務になって、崎陽軒のシウマイが手に入らないものだから、東京に出張するときは必ず崎陽軒のシウマイを買って帰るという人にも出会ったことである。

そう、崎陽軒のシウマイは関西では売っていないのだ。

当たり前である。

崎陽軒のシウマイは横浜名物。

売場が多いのは、神奈川県と東京都で、ほかには千葉県と埼玉県にしか出店していない。

気づいてみたら、どこにでもあるわけではなかったのである。



今年は崎陽軒創業110周年、シウマイ誕生90周年。

それを記念して「味くらべシウマイ弁当」が発売された。

昔ながらのシウマイ、特製シウマイ、えびシウマイ、かにシウマイ、それにシウマイまんと、崎陽軒のシウマイ五種が勢揃い、それ以外のおかずはシウマイ弁当と同じだが、御赤飯がお祝い気分を高める。

昨年は、唐揚げを増量した「忍法唐揚げの術シウマイ弁当」や筍煮を増量した「ドリーミング筍シウマイ弁当」が2日間限定で発売されたが、崎陽軒の期間限定シウマイ弁当は、すでにあるものの比率を変えただけなのに、なぜかそそるものがある。


そして、何よりも「味くらべシウマイ弁当」が特別なのは、陶器の醤油入れ「ひょうちゃん」が入っていることだろう。


「ひょうちゃん」にはコレクターがいて、骨董市で1000円くらいで売られていることがある。

しかし、崎陽軒の「昔ながらのシウマイ」15個入りは税込みで620円だから、1240円出して2パック買えば、「ひょうちゃん」2個にシウマイ30個が付いてくるわけだから、骨董市で買う必要はない。

ちなみに「ひょうちゃん」は新聞連載漫画「フクちゃん」で知られる漫画家、横山隆一さんの絵で始まった。

横山さんは鎌倉にお住まいだったから、鎌倉で暮らす人間は「ひょうちゃん」にも親しみを感じるところがある。

ちなみに鎌倉市役所前の横山隆一邸は、今ではスターバックスになっているが、横山さんの生前は小林秀雄ら鎌倉文士がよく集って宴会をしていたそうだ。

ひょうちゃんは、1996年に蓋がコルクからプラスチックに変わったので、コルクの蓋のひょうちゃんがあったら貴重である。(ホントか?)


というわけで、ひょうちゃんは捨てずに取ってあるのだが、「んふ! 貰ってもいらないよ!」とバンビことパンクな彼女には不評である。
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2018年09月02日

三田のコート・ドールで、その2

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魚料理は対馬産の甘鯛のムニエル、ポロ葱とポテトのスープ。

かりっと焼かれた皮と、甘く崩れる身の対比が絶妙な甘鯛は、あまりの美味しさにワインを飲むのを忘れるほどだった。

ポロ葱とポテトのスープも柔らかな旨みが沁みるようで、甘鯛にこよなく合う。

本当に美味しい料理は、驚きのあまり黙り込んだり、笑い出してしまうことがあるが、私は笑ってしまった。


ブルゴーニュの赤ワインをグラスでもらって肉料理に備える。

国産牛しっぽの煮込み赤ワインソースも、斉須シェフの得意料理。

添えられているのは、なんと人参のムースで、コリアンダーが香り、人参がこんなに美味しくなるのかという驚きがある。

4時間煮込んだという牛テールの煮込みは、これまた足し算も引き算もしない旨みとしか言いようがない。



バンビことパンクな彼女は、初めてのコート・ドールだけに、旧友が気をつかって、赤ピーマンのムース、梅干しと紫蘇の冷製スープ、季節の野菜のエチュベ、和牛テールの煮込み赤ワインソースと、
斉須シェフのスペシャリテのコースにしてくれたのだが、今になると何ひとつ変えることができないクラシックな斉須流フレンチを味わった気分になった。

新奇さはないが、どの料理も間違いなく美味しい。

友人は、思い出すとまた食べたくなる、他にない料理と言っていたが、まったく同感である。


デセールは、私が白ワインのムース、友人が酸果桜桃のアイスクリームケーキ、そしてバンビが柑橘茶に泳ぐ白桃。

食後には、ダブルエスプレッソをもらった。
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三田のコート・ドールで、その1

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旧友からバンビことパンクな彼女と一緒にフレンチに招待された。

仕事がてらではあるのだが、なんと三田のコート・ドールである。


コート・ドールといえば、孤児院育ちの天才料理人、ベルナール・パコーとともにパリの名店ランブロワジーを立ち上げた斉須政雄さんがオーナー・シェフ。

ランブロワジーはミシュランの三つ星を20年以上キープし、フランスの三つ星のなかでも別格とされる店だが、斎須さんは帰国して、32年前にコート・ドールを開店した。



最初はお勧めのシャンパンで乾杯する。

ワインはミネラルがしっかりと感じられるブルゴーニュの白をボトルで。


コースはコート・ドールのスペシャリテ、まずは赤ピーマンのムースから。

フレッシュ・トマトのソースがしかれたベルナール・パコー考案の濃厚なムースは、クラシックなフレンチの味である。


スープは夏らしく、梅干しと紫蘇の冷製スープ。

酸味が強く、食欲をそそるが、これは、ほかにはない目が覚めるような鮮烈な味わい。


そして、季節の野菜のエチュベ、コリアンダー風味。

これもコート・ドールの名物だが、野菜を塩とレモンとコリアンダーだけで蒸し煮にしたシンプルな料理で、酸味が強く、ぶれない。


今まで経験したことのないフレンチに、バンビが目を丸くしていた。


最近の新しい調理法を使うわけでもなく、食材を複雑に組み合わせるわけでもない。


斉須シェフの料理には、揺らぐことがない芯がある。
posted by 城戸朱理 at 11:16| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月30日

誕生日を鎌倉の老舗バー、マイクスで

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打ち合わせを終えて、帰宅してから、まずはシャワーを浴びて小憩。

この酷暑では、外出すること自体がためらわれる。


しかし、夕方には再び鎌倉の小町通りへ。


バンビことパンクな彼女が、お母さんの誕生日をお祝いすべく老舗バー、マイクスに予約を入れたのである。


最近、「LEON」を始めとして雑誌の取材が増えているマイクさんは、86歳にして現役。

カクテル、ブルドックを考案した伝説のバーテンダーである。


バンビはマイクさんのローストビーフが大好物なので、お母さんにも食べてもらおうと思ったのだろう。



まずはブルドックで乾杯し、お母さんの誕生日を祝う。


オーダーしたのは、オムレツとローストビーフ。



オムレツは塩か醤油、ケチャップのいずれかを選ぶのだが、玉子の味がいちばんよく分かるマイクさんお勧めの醤油で。

焦げ目ひとつなく、なかはとろとろのオムレツである。


ローストビーフは、裏メニューのパン付きにしてもらった。

軽く焙ったバゲットにマヨネーズと辛子を塗って、レタスとローストビーフを乗せ、オープンサンドにするのだが、お母さんもマイクさんのローストビーフの美味しさに驚いていた。

和牛A4等級シンタマトモサンカクを塩・胡椒せず素焼きにしたローストビーフは、やはり絶品だ。


さらに手羽先の漬け焼きをひとり2本ずつ焼いてもらい、自家製のレーズンバターを追加してカクテルをおかわりする。


お母さんはタクシーで帰宅したが、バンビと私は、さらに飲み続けていたところ、ドイツから帰国した前田幸康先生が登場。

ドイツのフライブルグのオーケストラで主席チェリストをつとめ、日本では指揮者としても活動されている前田先生は、
加賀百万石の前田侯爵家の末裔で、鎌倉とドイツを行き来して暮らしておられるが、ヨーロッパのクラシック音楽のあれこれをうかがうことができて、楽しい時間だった。
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2018年08月29日

ビストロ・オランジュで打ち合わせ

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東日本大震災の記憶を伝える一助となるように企画したCS放送の新番組「故郷を生きる」の打ち合わせのために歌人の武田穂佳さんが鎌倉まで来てくれた。

8月26日(日)のことである。

私も選考にたずさわっている岩手日報随筆賞は、20歳以下の奨励賞という枠があるのだが、当時、高校3年生だった工藤玲音さんが、奨励賞ではなく、最優秀賞を受賞されたのが7年前のこと。

工藤さんは、その後、歌人として活躍されているが、その3年後に優秀賞を受賞されたのが武田穂佳さんだった。

さらに武田さんは、大学進学と同時に18歳9か月で短歌研究新人賞を受賞、寺山修司の最年少記録を塗りかえた。


今回の「故郷を生きる」は、工藤さん、武田さんのおふたりを迎えて撮影することになる。

しかもマッド・バンビこと小野田桂子がプロデューサー、さらに長年、CMディレクターとして経験を積んできた久保田潤さんをディレクターに起用するという新機軸。

もちろん、井上春生さんのサポートなしには無理な企画だが、今のところ、バンビが作ったロケ・スケジュールは完璧である。


武田さん、久保田さんと鎌倉駅西口のたらば書房で待ち合わせ、ビストロ・オランジュへ。

ランチを取りながら、打ち合わせをした。


考えてみると、ビストロ・オランジュにはときどき来ているが、ランチは初めてである。


ランチメニューから、武田さんは羊肉と鎌倉野菜のクスクス、久保田さんはスペアリブの煮込みを、私は鮮魚のポアレを選んだ。


前菜は安納芋の冷製スープにフォアグラ入りパテ・ド・カンパーニュ、藤沢産生ハムに湘南野菜のサラダ。

冷製スープがしみじみと美味しい。


ブリのポアレは、なんと冬瓜の冷たいスープに乗って供された。

ライムや香菜をあしらったエスニック風の仕立てで、夏仕様である。


デセールは桃のクレームダンジェ。

フランスはアンジェ地方のスイーツだが、フロマージュブランを使ったチーズケーキである。



打ち合わせが終わり、武田さんは友人と待ち合わせて、海へ。

私とバンビは、あまりに暑かったので、紀伊國屋で買い物をして、まっすぐ帰宅した。
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2018年08月27日

味噌汁のあれこれ、その2





東京では味噌汁のことを「おみおつけ」とも呼ぶが、これは女房言葉で、漢字で書くと「御御御付」。

なんとも凄い字面だが、本当は御味御付と書くそうで、御味が味噌を、御付が汁を意味するのだそうだ。


味噌汁の具としては、野菜や海藻、豆腐や油揚げが思い浮かぶが、海老や蟹、鮭や鱈を使うこともある。

薩摩汁となると根菜に鶏肉や豚肉を入れるが、これは豚汁と同じで、味噌汁ではあるものの、主菜にもなる。

江戸時代から、納豆の味噌汁も好まれたというが、これは今日では珍しいものになってしまった。


北国だと、秋に川原に大鍋を持ち出して芋煮会なるものをする。

川原で芋の子汁を作るのだが、芋の子汁は豚汁に里芋や茸が入ったものだから、それ自体が主役になるのだろう。

川原で芋の子汁ならば、ビールではなく常温の日本酒が似合うかも知れない。


ただし、個人的には豚汁や芋の子汁は、味噌汁ではなく、別の料理という気がする。

味噌汁の具は、ワカメと豆腐とか大根と油揚げのように、二種類までが私の好みだ。


ちなみに今朝は、ポーチドエッグをお椀に取り、葱の味噌汁を張った。


葱を大きく切った味噌汁は、根深汁と呼ぶが、池波正太郎の「仕掛人・藤枝梅安」では、疲れた梅安が根深汁に胡麻油を数滴落とす場面がある。

吸い口のかわりに胡麻油ということなのだろうが、寒いときには悪くない。
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2018年08月26日

味噌汁のあれこれ



いつもは朝食を食べないが、酷暑が続くので、熱中症対策に軽い朝ごはんを取るようにしている。

小さなおにぎりに味噌汁、それに鮭やたらこ、漬物などの常備菜の簡単な朝食だが、熱中症対策には水分の補給と、発汗で失われるナトリウムを補うために塩分の補給が必須だから、味噌汁はうってつけの献立だろう。



味噌汁は、言うまでもなく、出汁を取って、味噌と実と吸い口の3つだけで作る。

地方色が豊かで、出汁は鰹節と昆布が一般的だが、煮干しも使われるし、九州や四国ならばあごだし(飛び魚)も多い。

アサリやシジミといった貝類や魚のアラを使う場合は、具から出汁が出るので出汁を取る必要がないため、手間がはぶける。


吸い口は、柚子やショウガ、木の芽にミョウガや葱など、風味を加えるために、あとで汁に浮かせるものだが、季節感があっていいものである。



夏は味噌汁も冷製にすることがある。

濃いめの実の入らない味噌汁を小鍋ごと冷やし、冷した焼き茄子に注いで、おろしショウガを吸い口にすると、実にさわやかで、わが家の夏の定番である。

湯がいて小口切りにしたオクラを冷たい味噌汁に浮かべるのもいいし、寄せ豆腐を浮かべ、刻んだ大葉かアサツキを散らすのもいい。


味噌汁は調理時間も短いし、香りが飛ばないように味噌を溶いてから煮立てないようにさえすれば、誰にでも作れる。

そう考えると、味噌という食材の素晴らしさを改めて思うが、夏であれ、冬であれ、ひと椀の味噌汁ほど、ありがたいものはない。
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2018年08月22日

じき宮ざわで、その3

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温物は、焼いたイチヂクと穴子で、裏漉しした蓮根と山椒の実があしわられ、取り合わせの妙が、美味にまで昇華している。


御飯は、蒸し上げたばかりの餅米に枝豆をあしらい、塩焼きした鮎の身をほぐして、自家製カラスミをすりおろしたもの。

そのあとで土鍋で炊き上げた御飯もいただいたが、水茄子の漬物が嬉しい。


水菓子はワインのゼリーを添えた葡萄尽くし。


お薄がなんとも美味しかった。


京都に行ったら、ごだん宮ざわとじき宮ざわを行き来しているだけで満足してしまいそうだが、次回は夜に訪れてみたいものである。
posted by 城戸朱理 at 09:21| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

じき宮ざわで、その2

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お酒は夏期限定の早瀬浦「スズミサケ」。

私が選んだぐい呑みは、辻村史朗さんの筒盃、バンビが選んだ盃は加藤静允さんの作だった。


胡麻の香りが口中に広がる名物、焼き胡麻豆腐に続いて、もうひと品の焼き物は、10日寝かせたサワラを炭火で焙り、焼き茄子のピューレをかけたもの。

半生の加熱が素晴らしかったが、茄子が柔らかさを加え、松の実がアクセントになっている。



バンビが目を丸くして、写真を撮りまくったのが万願寺とうがらしだった。

深さのあるお皿に、万願寺とうがらしが一本。

蛤を叩いたものを詰めて、炭火でじっくり焼き上げたもので、中には蛤の汁と万願寺とうがらしのエキスがたまっており、かじると口のなかで弾ける。

泉さんは小籠包がお好きなそうで、そこから思いついたそうだが、単純なようで見事な料理になっているのには感嘆した。


宮澤政人さんの料理は素晴らしいが、泉貴友さんの料理も発想が柔軟かつ新鮮で、本当に美味しい。
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じき宮ざわで、その1

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宮澤政人さんが最初に始めた店が、錦の「じき宮ざわ」。

2014年の6月に、「じき宮ざわ」でお料理をいただいて感激したバンビことパンクな彼女が、その年の7月に「ごだん宮ざわ」が開店したという情報を仕入れ、10月にうかがったのが、今に至る宮澤さんとの御縁の始まりだった。


宮澤さんは、「じき宮ざわ」を一番弟子の泉貴友さんに任せて、「ごだん宮ざわ」に立っているが、バンビが泉さんの料理も食べてみたいと言い出したので、京都から帰る前に、「じき宮ざわ」でお昼をいただくことになった。


幸いにも、久しぶりに最高気温が30℃以下のさわやかな日だったので、糸屋ホテルに荷物を預け、錦の「じき宮ざわ」に向かう。


まずはビールをもらって何が出るのかと見ていたら、皮を剥いて炭火で焙ったタコの足を切っている。

タコの独特な風味は皮にあるので、皮を剥いたタコは、これがタコかというくらい上品な味になるが、先付けは、私の予想を裏切る素晴らしいものだった。


なんとスイカの昆布締め(!)に伊勢の麦わらタコ、タコの吸盤も添え、トマトのシャーベットをかけたものだったのである。

トマトの酸味が食欲を刺激するし、スイカにはほのかに昆布の香りが移り、旬の麦わらタコは、甘みに柔らかさが加わって、ただ驚くばかり。

泉さんによると「ストイックなタコ」、つまりは引き締まったタコほど味がいいそうで、いいタコは10匹に1匹しかいないそうだ。


秀衝塗りのお椀は、明石の鱧の葛叩きに冬瓜。

葛が鱧の旨みを封じ込め、吸い地も上品このうえない。



そして、またまた驚かされたのが、お造りである。

泉さんが「ネギトロです」といって出してくれたのは、まぐろ。

二週間寝かせたトロと8日間寝かせたという赤身を、鉢で土佐醤油に和え、アサツキと八代の青海苔を散らして、酢飯のおかゆを添えた「ネギトロ」である。

バンビは「これがネギトロ!?」と仰天していたが、このお造りをネギトロと言ってしまうあたりが素晴らしい。

熟成させたまぐろの旨みが、酒を呼ぶ。

見事なお造りだった。
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夏には鰻?

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昼食のあとはホテルに戻り、シャワーを浴びて小憩。

とりあえず仕事は終わったので、話題の低予算ゾンビ映画「カメラを止めるな!」を見に行こうかと思ったのだが、上映館が遠いので断念。

「カメラを止めるな!」は、帰宅してからどこかで見ることにした。


夕食は、柳小路の「そば 酒 まつもと」を覗いてみたところ、もう売り切れだと言われ、花遊小路の江戸川に行った。


ビールで喉を潤し、日本酒にかえて、鰻の串焼きは、れば、くりから、赤ばら、白ばら、ヒレを頼む。

それに出汁巻き玉子。


ニラを巻いたヒレが、いちばん鰻の風味が強いのは、なぜなんだろう?


締めは、小さい鰻丼と肝吸いをもらった。

御飯を半分にしてもらって、飲みつつ食事をしたのだが、蒲焼きの加減が絶妙で、バンビことパンクな彼女が「美味しい!」と驚いている。


鰻は串焼きだと庶民的だが、蒲焼きになったとたん、別の料理になってしまうのが面白い。
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2018年08月21日

リプトン三条本店でランチ

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昼食を取ろうと東大路のマルシン飯店まで行ってみたら、正午前だというのに、もう行列が出来ているではないか。


この炎天下で、外に並ぶのは生命にかかわるので、バンビことパンクな彼女と相談し、三条大橋を渡って、リプトン本店に行くことにした。


わずかに歩いただけで汗だくになるような酷暑のなか、店にたどり着き、紅茶をポットでもらって、私はハンバーグ、バンビは海老フライとハンバーグの盛り合わせを頼む。


この暑さは、いったい何事なんだろう?


2日前はリプトンの隣のかつくらで、とんかつを食べていたわけだが、三条商店街のあたりは、お店が多いので、昼食には便利だ。
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祇園なか一で、その4

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続いて鯵が出て、さらに生の鱧。

鱧の握りも、生の鱧も初めてだが、淡白なようでいて奥深い味わいがある。

穴子の煮上がりで寿司は終わり、水菓子が出て食事は終わった。



大将と話しながら、しこたま飲んでしまったが、祇園の真ん中に、こんな気さくな店があるのは、ありがたいことである。
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