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城戸朱理のブログ

2018年06月24日

鎌倉文学散歩

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フェリス女学院大学では学生が組織し運営している日本文学研究会があって、毎月、自発的に研究発表をしている。

日本文学研究会の有志5人が鎌倉文学散歩に来たのは、6月3日のことで、島村輝先生と私が合流した。

社会人となった前会長と学生4人は、まず高徳院の大仏を訪ね、与謝野晶子の歌碑を見てから、鎌倉文学館へ。

バラ園を散策してから、『明治、BUNGAKUクリエーターズ』展を見る。

これは高橋源一郎さんの『日本文学盛衰史』をもとに、北村透谷、二葉亭四迷、夏目漱石、森鴎外、島崎藤村、田山花袋、国木田独歩、石川啄木ら、明治の文学者を通覧する企画展。

高橋源一郎さんの批評眼が光る『日本文学盛衰史』の一節とともに、明治の文学者が紹介されているのだが、学生たちは、文学者の自筆原稿や手紙を熱心に見ていた。

夏目漱石関係のものを見つけると「漱石だ!」と歓声を挙げるのは、現会長。

彼女たちのなかでは、明治の文学者が、いまだに生きているようだ。


それから由比ヶ浜通りの古書店、公文堂に寄ったのだが、ここでも彼女たちは、あれこれ本を見て飽きるということがない。


夕食は御成通りのビストロ・オランジュで。

飲み放題のコースを頼んだのだが、野菜がふんだんに使われており、ストウブで蒸し焼きにした鎌倉野菜が美味しかった。

キッシュを追加し、主菜は湘南豚のロースト。

写真は、ひと皿が四人前である。


それから島村先生と私はクルベル・キャンに席を移したが、暑い一日だった。
posted by 城戸朱理 at 09:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月20日

ブログ更新お休みのお知らせ



いつも、このブログにお付き合いいただき、ありがとうございます。

ある方の死を悼むため、しばし、ブログの更新をお休みさせていただきます。


次の更新は、6月25日(月曜日)からを予定しております。

再開のおりには、またお付き合い下さいますよう。
posted by 城戸朱理 at 13:29| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月18日

例外的に小さいもの

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鎌倉に帰って、コンビニを覗いているとき、バンビことパンクな彼女が「なんでもちっちゃくてさびしいね〜」と言い出した。

そうなのだ。

ハワイのスーパーに比べるとあらゆるものが小さい。

牛乳も大きい容器だと5リッターほどのものがあるが、肉や魚の切身であれ、あるいはパックされたものでも、とにかく、アメリカでは、すべてが大きいのだ。


そんななか、カパフラ通りのSAFEWAYで、例外的に小さいものを見つけた。

何かというと卵一個分のフライパンである。

これは小さい。

本当に小さい。

あまりに小さくて玉子を焼く以外にはーー使えない。

玉子をきれいな円形に焼くためのリングも一緒に売っていたので買ってみた。


これは単身者向けなのだろうか。

それとも目玉焼きだけは、一個ずつ焼くのだろうか?
posted by 城戸朱理 at 09:15| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月17日

猫かぶりこけし???

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バンビことパンクな彼女からLINEで写真が送られてきた。

これは!?


「猫かぶりこけしの破壊力がハンパないよ!」
!!!!!!

「石巻こけしだよ!
これこそ、城戸さんが大好きなこけしとにゃんこが合体した〈こけしにゃんこ〉なんだなあ!」
・・・

「城戸さんの誕生日プレゼントに買ってあげようか?」
・・・・・・


東北には11系統の伝統こけしがあるが、石巻こけしは、東日本大震災で被災した石巻を元気づけるべく、新しい産物として作られたのだとか。

バンビは「猫かぶりこけし」と言っているが、よく見ると、猫ではなく虎のような気がしないでもない。



すでに「こけし一家」なる四体ものこけしを集めて飾っているのに、私の誕生日プレゼントという名目で、バンビは、さらにこけしを買おうとしているのである。

これ以上、こけしが増えても困るだけなので、いらないと伝えたのだがーー


次に送られてきたのは、帰りの新幹線で撮った石巻こけしの写真だった。

やはり、バンビは石巻こけしを買ってしまったのである!


パンクだから仕方がないが、いいのだろうか、これで?
posted by 城戸朱理 at 10:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月16日

「幻を見るひと」、イタリアの国際映画祭に正式招待決定!

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海外の巨大メジャー映画サイト、IMDbで「幻を見るひと」が「月間賞」を受賞、IMDbが主催し、イタリア、ミラノ近郊のアオスタで8月に開催される国際映画祭、オニロス・フィルム・アワードの正式招待が決まった。


「幻を見るひと」は、これで七つ目の国際映画祭の正式招待を受けたことになる。

秋口には、南米大陸の国際映画祭の正式招待が決まる可能性もあり、吉増剛造さんが四季の京都を旅するドキュメンタリー映画自体が、今や世界を旅しているかのようだ。


映画祭の正式招待が決まるたびに祝杯をあげ、どの映画祭に行くかを考えていたのだが、こうなると、逆に、どこに行くか頭を抱えることになる。


国際映画祭といっても、渡航費を映画祭側が出してくれるわけではないので、渡航費は自己負担になる。

しかも大学の授業があるうちは自由に動けるわけではない。

悩んだあげくに、どこにも行かないことになりそうだが、ここまで来ると、「幻を見るひと」が、国際映画祭の正式招待のシンボルであるローリエを、いくつ獲得できるのかが、楽しみになってきた。


それは、出演して下さった吉増剛造さんと井上春生監督の勲章であって、企画した私は黒子でしかないが、それだからこそ、面白がっていられるのかも知れない。

面白がっているだけでは終わらないのも、現実なのだが。
posted by 城戸朱理 at 07:38| Edge | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月15日

いかれバンビの牛舌三昧???

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「にゃふふふふ」
???


仙台に行ったバンビことパンクな彼女から、LINEでメッセージが送られてきた。

何を喜んでいるのだろう?


「お昼は、伊達の牛舌だよ!」
!!!!!!

続けて送られてきた写真は、「伊達の牛舌」の芯舌定食の写真だったのである!



バンビは仙台名物、牛舌が大好物。

仙台に行くと、朝昼晩、三食とも牛舌を食べようと企んでいたりする。

パンクだから仕方がないが、困ったものである。



翌日の昼も牛舌定食の写真が送られてきた。


「今度は利久だよ!
とろろも付けてもらったんだよ!」


牛舌定食は、牛舌に浅漬け、麦飯、テールスープが定番だが、麦飯だけにとろろが合う。

仙台では牛舌の店がたくさんあるが、利久は店によってメニューが違う。

海鮮が豊富な支店もあるので、飲むときは利久が私の好みだ。



この調子で、夕飯まで牛舌を食べようとしているのかと思ったら、夜は「暁ニ告グ」の打ち上げに参加させてもらって、バンビは帰ってきたのだった。
posted by 城戸朱理 at 00:05| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月14日

「暁ニ告グ」仙台公演

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私が女子美大学院の講義に行った6月2日のこと。


バンビことパンクな彼女は、ハワイから帰ってきたばかりだというのに、今度は撮影機材をバッグに詰め込んで、仙台に行ってしまった。

笠井瑞丈、鯨井謙太郎(正しくは良扁に邑)による「暁ニ告グ」仙台公演に立ち会い、撮影するためである。

私も「暁ニ告グ」は天使館での初演を見たが、未来の伝説が生まれる現場に立ち会うかのような眩惑を覚えた。

それは、終焉の気配ばかりが濃厚になっていく、この日本で、黎明を呼び起こそうとする果敢さそのものだったのではないか。


バンビは二日間の公演を、愛機OLYMPUS
OM-Dで撮影、連写なしで、なんと2500枚もの写真を撮ってきた。

その写真を見るだけでも、照明の効果も相まって、さらにテンションが上がっているように見える。


「暁ニ告グ」は、楽曲が瑞丈さん、三島由紀夫を始めとするテクストが鯨井さんの選択によるものだというが、ふたりの肉体と言語が、激しく衝突するステージを想像するだけで、興奮を禁じえないい。




(撮影=mad bambi)
posted by 城戸朱理 at 08:53| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月13日

「日常」に還る

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帰国した翌日、5月31日は荷物の整理。

出発前に、月末締切の原稿は書き上げてメールしておいたし、旅先でゲラ2本を戻したので、急ぎの仕事はない。


私が荷物を片付けるかたわらで、バンビことパンクな彼女が洗濯機を回した。

品川プリンスホテルに一泊、パーク・ワイキキに六泊、機内に二泊の計九泊の旅だったので、洗濯物の量も半端ではなく、丸一日かかってしまったが、夕方には一段落。


翌日、6月1日。

バンビは、ハワイアン航空欠航による交通費、ホテル代などの実費の請求書や保険会社に送る書類を整え、手配していたが、私はフェリス女学院大学に授業に行った。


そして、翌日は女子美大学院の講義である。

女子美術大学前の街路樹の緑のアーチが作る木陰は、心地よい。

女子美の通勤には、藤沢から小田急線に乗るのだが、往復の車中でハワイで書き付けた詩のメモを整理をした。



こうして「日常」のなかに還ってきたわけだが、あの東日本大震災以来、日常というものが当たり前のものでもなければ、壊れやすいものであることを忘れたことはない。
posted by 城戸朱理 at 09:15| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鋼鉄のようなリズムで、その2

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昨年末から今年初めにかけて、一気に書き下ろした170余篇の詩を、推敲しながら清書して詩集にまとめる作業をしなければならないが、一方で、まったく違う詩を考え始めている。


ジム・ジャームッシュ「パターソン」のレビューのオリジナル原稿を、このブログにアップしたのがきっかけとなって、原成吉訳編『海外詩文庫 ウィリアムズ詩集』を渡航前に再読していたせいもあるだろう。

ハワイに着いてから、「タフな鋼鉄」のような語りで成り立つ詩を夢想し始めた。


そんなとき、ささやかだが、思いがけない出合いがあった。

カハラモールの「THE REFINERY」という雑貨屋で、ユニコーンが表紙になったクロース張りで背革、三方金の、まるで書物のようなノートを見つけたのだ。

言うまでもなく、ユニコーンは、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズの長篇詩『パターソン』の重要なライト・モティーフのひとつである。

私には天啓だった。


詩集をまとめるかたわらで、このノートに、具体的な日常から汲み上げた「タフな鋼鉄」のようなリズムの詩を書いてみよう、突然、そう思ったのだ。

たんなる偶然が、こんなふうに意味を持つこともある。


アラモナアセンターに行くたびに必ず立ち寄るパピルスという店がある。

ここは、凝ったカードやレターセットなどの文具を扱う店なのだが、パピルスでもクロース張りでユニコーン柄のノートを見つけた。

こうなると、偶然とは思えない。


日本語には抑揚はあるが、英語のようなアクセントが織り成すリズムは存在しない。

私の考えている詩が、どんな形を取るのか、まだ分からないし、今はまだ、頭のなかで、いくつかのフレーズが反響しているだけだが、このノートで詩作を試みてみたいものだ。
posted by 城戸朱理 at 08:49| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月12日

鋼鉄のようなリズムで、その1

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メインランドとは違う独自性を持つとはいえ、ハワイもアメリカである。

メディアには、作られた楽園のイメージばかりが氾濫しているが、リゾートホテルが林立するワイキキ・ビーチをわずかに離れるだけで、ホームレスの多さに驚かされることになる。

ドラッグをやっているとしか思えない危ない人間も目についたが、私の滞在中にも日本人観光客が襲われる事件があった。


5月28日、アメリカのメモリアルデイ(戦没者追悼記念日)。

ウォールアートで知られるカカアコは、SNS映えするので、観光客に人気だが、日本人観光客が公園のトイレに入ったところで、違法薬物を使用していた四人の男と行き合わせ、歯が折れるほど殴打されたうえ、首を絞められて気絶し、重体になった。

ニューヨークなら地下鉄のトイレなど危なくて入れないのが現地の常識だが、ワイキキのような世界的観光地でさえ、一歩、裏道に入ったら何が起こるか分からない。

ハワイもまた南国の光のうちに、病んだアメリカを抱えてもいるのだ。


生活空間にスティールが目につくのも特徴で、いかにも頑丈そうなうえにゴツい。

横断歩道の歩行者信号用のボタンもスティールならば、灰皿ポッドもスティールである。


こうしたものに接しながら暮らしていると、話し言葉もタフなものになるのかも知れない。

ふと、アレン・ギンズバーグがウィリアム・カーロス・ウィリアムズの詩に触れながら語った「タフな鋼鉄」のような話し言葉のリズムというフレーズを思い出した。
posted by 城戸朱理 at 08:35| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする