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城戸朱理のブログ

2018年09月02日

三田のコート・ドールで、その1

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旧友からバンビことパンクな彼女と一緒にフレンチに招待された。

仕事がてらではあるのだが、なんと三田のコート・ドールである。


コート・ドールといえば、孤児院育ちの天才料理人、ベルナール・パコーとともにパリの名店ランブロワジーを立ち上げた斉須政雄さんがオーナー・シェフ。

ランブロワジーはミシュランの三つ星を20年以上キープし、フランスの三つ星のなかでも別格とされる店だが、斎須さんは帰国して、32年前にコート・ドールを開店した。



最初はお勧めのシャンパンで乾杯する。

ワインはミネラルがしっかりと感じられるブルゴーニュの白をボトルで。


コースはコート・ドールのスペシャリテ、まずは赤ピーマンのムースから。

フレッシュ・トマトのソースがしかれたベルナール・パコー考案の濃厚なムースは、クラシックなフレンチの味である。


スープは夏らしく、梅干しと紫蘇の冷製スープ。

酸味が強く、食欲をそそるが、これは、ほかにはない目が覚めるような鮮烈な味わい。


そして、季節の野菜のエチュベ、コリアンダー風味。

これもコート・ドールの名物だが、野菜を塩とレモンとコリアンダーだけで蒸し煮にしたシンプルな料理で、酸味が強く、ぶれない。


今まで経験したことのないフレンチに、バンビが目を丸くしていた。


最近の新しい調理法を使うわけでもなく、食材を複雑に組み合わせるわけでもない。


斉須シェフの料理には、揺らぐことがない芯がある。
posted by 城戸朱理 at 11:16| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月01日

「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)



8月30日に三田のフレンチに招待されたので、バンビことパンクな彼女と相談し、東京に行く前に、横浜の109CINEMASで、話題の「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)を見ることにした。

ずっと見たいと思っていたのだが、製作費300万円、しかも内150万円はクラウドファンドで集めたという低予算ながら、今や、全国200館以上で上映され、観客動員100万人を突破した破天荒な記録破りの作品である。


しかも、いきなり37分ものワンカット・ワンシーンのゾンビものサバイバルスリラーから始まる新機軸。

当然、カメラは手持ちだから画面は揺れるし、自主制作っぽいキッチュさがあるのだが、それからが爆笑の渦。

ワンカット・ワンシーンの奇妙な間の種明かしがされていくのだが、前代未聞、一度かぎりの方法が大当たりしたとしか言いようがない。

これはゾンビ映画なのか、それともコメディなのか、はたまた映画愛がテーマなのか。

笑いっぱなしで、お腹が痛くなった。


2度目を見に行ったら、シリアスなはずの前半37分でも、笑いをこらえられないだろう。


ちなみに「幻を見るひと」がモントリオール世界映画祭に招待され、現地入りした井上春生監督は、モントリオールで「カメラを止めるな!」の撮影をした曽根剛さんと意気投合、動画まで送ってくれたが、曽根さんは、よく全力疾走までして37分の撮影をしたものだと感心した。

曽根さんは途中でこけたりもしているのだが、それさえも笑いに転化するアイデアが素晴らしい。


見終わってからもしばらくは、笑いが込み上げてくる作品だった。


ハリウッドでのリメイクが決定している韓国映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」(ヨン・サンホ監督)がシリアスなゾンビ映画の新機軸だったとすると、
上田慎一郎監督の「カメラを止めるな!」は、「ショーン・オブ・ザ・デッド」(エドガー・ライト監督)以来のゾンビ・コメディの傑作だろう。


それにしても、ゾンビ映画の裾野の広さには、驚くしかない。

ジョージ・A・ロメロ監督が創造した「生きている死者」は今や映画のみならず、さまざまな領域で、ひとつのジャンルを形成している。

それは、20世紀が生み、21世紀になっても成長を続ける、この時代の「恐怖」の形なのだろうか。
posted by 城戸朱理 at 13:17| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月31日

国際映画祭のトロフィー、その2

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メジャー映画サイト、IMDbが主催するイタリアのオニロス・フィルム・アワードで「幻を見るひと」は、同映画祭のグランプリとなるオニロス金賞と伝記映画部門最優秀賞をダブル受賞したが、井上春生監督が、私の分までトロフィーを手配してくれた。

ピナックル・フィルム・アワードに続くふたつ目の国際映画祭のトロフィーである。


井上監督が調べたところ、オニロス・フィルム・アワードでは、過去に伝記映画部門というものはなかったそうだから、賞自体が「幻を見るひと」のために新設された可能性がある。


トロフィーは、アカデミー賞のオスカーに、ちょっと似ている気がしないでもない。

オスカーが、万歳をして星を掲げているようではないか。


言うまでもなく、映画はあくまでも監督の作品であり、私は黒子なのだが、トロフィーを手にすると、「幻を見るひと」が海外で評価されたことが実感できて感慨深いものがある。


それにしても、わが家に国際映画祭のトロフィーがあるということは、いまだに不思議な気がする。

賞状ではなく、トロフィーというところが、ちょっと嬉しい。

トロフィーではなく金メダルとかでも嬉しいかも知れない。(←何か勘違いしている。。。)
posted by 城戸朱理 at 14:46| Edge | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月30日

「幻を見るひと」の15番目の国際映画祭ファイナリスト決定!

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井上春生監督が、モントリオールから帰国したその日に、「幻を見るひと」の15番目となる国際映画祭の正式招待が決まった。

アメリカはロサンゼルスで開催されるダヴィンチ国際映画祭で、コンペティション部門のファイナリスト。

この映画祭は、年内に授賞作を決め、来年5月にスクリーニングされることになる。


国際映画祭も15になると、さすがに覚えられない。

吉増剛造さんが、京都で新たな言葉を紡ぐドキュメンタリー映画「幻を見るひと」のこれまでの国際映画祭正式招待と受賞をまとめると下記のようになる。

いずれもコンペティション部門での選出である。




【2018年3月】

[アイルランド・ダブリン]
シルクロード国際映画祭 ( ワールドプレミア)



【5月】

[アメリカ・ニューヨーク]
ニューヨークシティ・インディペンデント映画祭(U.S.Aプレミア)



【6月】

[イスラエル・アフーラ]
ニア・ナザレス映画祭(中東プレミア)

[ ギリシア・クレタ島]
イェラペトラ国際映画祭

[イタリア・アオスタ]
オニロス・フィルム・アワード
(オニロス金賞・伝記映画部門最優秀賞)


【7月】

[インド・プネー]
ブッダ国際映画祭(アジアプレミア)

[スペイン・マドリッド]
マドリッド・アジア国際映画祭

[アメリカ・ハリウッド]
ピナックル・フィルム・アワード
(ドキュメンタリー長編部門プラチナ賞)

[ チリ・ランカグア]
サウス・フィルム・アンド・アーツ・アカデミー・フェスティバル


【8月】


[アメリカ・アルバカーキ]
マインドフィールド映画祭アルバカーキ
(最優秀監督賞・ドキュメンタリー長編部門プラチナ賞)

[ベネズエラ・プエルトラクルス]
五大陸国際映画祭
(ドキュメンタリー長編部門最優秀賞)

[カナダ・モントリオール]
モントリオール世界映画祭



【9月】

[ アメリカ・ロサンゼルス]
ロイヤルウルフ・フィルム・アワード
(最優秀監督賞・ドキュメンタリー長編部門最優秀賞)

[アルメニア・イェルヴァン]
ソーズ国際映画祭



【2019年5月】

[アメリカ・ロサンゼルス]
ダヴィンチ国際映画祭



本音を言うと、もうよく分からない(笑)。

すべては井上春生監督の業績だが、企画した身としては、日々寄せられる早く見たいという声に応えるべく、日本公開の準備をしているところである。

劇場も内定しているので、来月には詳細をお伝えできると思う。
posted by 城戸朱理 at 11:18| Edge | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

誕生日を鎌倉の老舗バー、マイクスで

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打ち合わせを終えて、帰宅してから、まずはシャワーを浴びて小憩。

この酷暑では、外出すること自体がためらわれる。


しかし、夕方には再び鎌倉の小町通りへ。


バンビことパンクな彼女が、お母さんの誕生日をお祝いすべく老舗バー、マイクスに予約を入れたのである。


最近、「LEON」を始めとして雑誌の取材が増えているマイクさんは、86歳にして現役。

カクテル、ブルドックを考案した伝説のバーテンダーである。


バンビはマイクさんのローストビーフが大好物なので、お母さんにも食べてもらおうと思ったのだろう。



まずはブルドックで乾杯し、お母さんの誕生日を祝う。


オーダーしたのは、オムレツとローストビーフ。



オムレツは塩か醤油、ケチャップのいずれかを選ぶのだが、玉子の味がいちばんよく分かるマイクさんお勧めの醤油で。

焦げ目ひとつなく、なかはとろとろのオムレツである。


ローストビーフは、裏メニューのパン付きにしてもらった。

軽く焙ったバゲットにマヨネーズと辛子を塗って、レタスとローストビーフを乗せ、オープンサンドにするのだが、お母さんもマイクさんのローストビーフの美味しさに驚いていた。

和牛A4等級シンタマトモサンカクを塩・胡椒せず素焼きにしたローストビーフは、やはり絶品だ。


さらに手羽先の漬け焼きをひとり2本ずつ焼いてもらい、自家製のレーズンバターを追加してカクテルをおかわりする。


お母さんはタクシーで帰宅したが、バンビと私は、さらに飲み続けていたところ、ドイツから帰国した前田幸康先生が登場。

ドイツのフライブルグのオーケストラで主席チェリストをつとめ、日本では指揮者としても活動されている前田先生は、
加賀百万石の前田侯爵家の末裔で、鎌倉とドイツを行き来して暮らしておられるが、ヨーロッパのクラシック音楽のあれこれをうかがうことができて、楽しい時間だった。
posted by 城戸朱理 at 11:13| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月29日

ビストロ・オランジュで打ち合わせ

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東日本大震災の記憶を伝える一助となるように企画したCS放送の新番組「故郷を生きる」の打ち合わせのために歌人の武田穂佳さんが鎌倉まで来てくれた。

8月26日(日)のことである。

私も選考にたずさわっている岩手日報随筆賞は、20歳以下の奨励賞という枠があるのだが、当時、高校3年生だった工藤玲音さんが、奨励賞ではなく、最優秀賞を受賞されたのが7年前のこと。

工藤さんは、その後、歌人として活躍されているが、その3年後に優秀賞を受賞されたのが武田穂佳さんだった。

さらに武田さんは、大学進学と同時に18歳9か月で短歌研究新人賞を受賞、寺山修司の最年少記録を塗りかえた。


今回の「故郷を生きる」は、工藤さん、武田さんのおふたりを迎えて撮影することになる。

しかもマッド・バンビこと小野田桂子がプロデューサー、さらに長年、CMディレクターとして経験を積んできた久保田潤さんをディレクターに起用するという新機軸。

もちろん、井上春生さんのサポートなしには無理な企画だが、今のところ、バンビが作ったロケ・スケジュールは完璧である。


武田さん、久保田さんと鎌倉駅西口のたらば書房で待ち合わせ、ビストロ・オランジュへ。

ランチを取りながら、打ち合わせをした。


考えてみると、ビストロ・オランジュにはときどき来ているが、ランチは初めてである。


ランチメニューから、武田さんは羊肉と鎌倉野菜のクスクス、久保田さんはスペアリブの煮込みを、私は鮮魚のポアレを選んだ。


前菜は安納芋の冷製スープにフォアグラ入りパテ・ド・カンパーニュ、藤沢産生ハムに湘南野菜のサラダ。

冷製スープがしみじみと美味しい。


ブリのポアレは、なんと冬瓜の冷たいスープに乗って供された。

ライムや香菜をあしらったエスニック風の仕立てで、夏仕様である。


デセールは桃のクレームダンジェ。

フランスはアンジェ地方のスイーツだが、フロマージュブランを使ったチーズケーキである。



打ち合わせが終わり、武田さんは友人と待ち合わせて、海へ。

私とバンビは、あまりに暑かったので、紀伊國屋で買い物をして、まっすぐ帰宅した。
posted by 城戸朱理 at 13:05| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月28日

身軽になっていくと



この10数年というもの、さまざまな仕事で、年間80から100泊をホテルで過ごすような日々が続いた。

ようやく落ち着いたのは昨年からで、今年は今のところ46泊だから、最終的には60泊以内で済むだろう。


さすがに、トランクにパッキングするのも早くなり、国内でも海外でも10分から15分で終わるようになった。

旅に必要なものは、ふだんからまとめてあるし、バンビことパンクな彼女は、目的別にチェックリストを作ってパッキングしていくので、忘れ物もない。

飛行機の座席が狭いのは致し方ないが、移動するのは苦ではないし、日常から非日常への扉は、どこにでもある。


ただ、どこかに何泊かして戻ると、荷物の整理や洗濯などで翌日は終わってしまう。

その意味では、一週間、7泊8日の旅は、9日間の時間を要することになる。


海外だとバスタブがなくシャワーだけのホテルも少なくないし、仕事で動くときは、ゆっくりお風呂に浸かる余裕がないことのほうが多い。


だから、帰宅して何より嬉しいのは、肩までお湯に浸かることができることだが、
旅を重ねるにつれ、少しずつ身軽になっていくところがあって、それはもっぱら気持ちの問題なのだが、そうした変化を楽しめるようになった。


ここから、何かがまた始まるのだろう。
posted by 城戸朱理 at 11:01| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シャツより軽いジャケット

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この酷暑でも、仕事となると、スーツはともかく、ジャケットが必要になることがある。

京都に持っていったのは、裏地など副資材をいっさい省いた、シャツより軽いジャケット。

先月、仕事で東京に滞在していたとき、ISETANのEMPORIO ARMANIで、ジャケットの内側にかけてあるブルーグレイのリネンのショーツと一緒に購入したものである。



アルマーニは今年から、アルマーニ・コレツィオーニとアルマーニ・ジーンズをEMPORIO ARMANIに統合し、コレクションラインのGIORGIO ARMANI、セカンドラインのEMPORIO ARMANI、ファストファッションのARMANI EXCHANGEの3ラインにまとめたので、
かつてのアルマーニ・コレツィオーニの売場はEMPORIO ARMANIに、アルマーニ・ジーンズの売場はARMANI EXCHANGEにかわった。


私としては、それを確認するだけでよかったのだが、バンビことパンクな彼女が「たまには自分のものを買うといいんじゃない?」と言うので、いちばん涼しそうなジャケットと短パンを選んだのだった。


日々、やらなければならないことが山積しているので、私もバンビも買い物を目的に出かけることは、まったくと言っていいほどない。

京都に行ったら、四条烏丸の東急ハンズで文具類を、東京に滞在するときはデパートを覗いたり、ヴィヴィアン・ウェストウッドでバンビの買い物をするのだが、このジャケットだけは買っておいてよかったと思う。

たたむと週刊誌よりもかさばらないし、何よりも、この猛暑では少しでも涼感があるほうがありがたい。
posted by 城戸朱理 at 10:26| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月27日

井上春生監督と「幻を見るひと」、第42回モントリオール世界映画祭へ

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現地時間の8月23日に、モントリオール世界映画祭が開幕した。

井上春生監督はオープニング・レセプションに参加、翌日に「幻を見るひと」が上映されたが、映画祭の実行委員まで、その映像美に圧倒され、「どうしたら、こんなに美しく撮れるのか?」と素朴な質問を受けたそうだ。

実は、そこに井上監督と「幻を見るひと」の特長がある。

ふつう、ドキュメンタリーでは、何を撮るかに主眼が置かれ、どう撮るかは、あまり重視されない。

ところが、「幻を見るひと」では、井上監督が、どう撮るかを徹底して意識しており、さらにデジタル的な処理を加えることで、非ドキュメンタリー的な映像が構築されている。

これは、これまで13本の商業映画のみならず、資生堂を始めとするCMも数多く手がけてきた井上監督ならではの、映像詩としてのドキュメンタリー映画の試みということができるだろう。



カナダのケベック州はフランス語圏。

モントリオールはケベックの州都だから、突然、映画祭の事務局からフランス語で電話がかかってきて、井上監督はとまどったりしたらしいが、現地では曽根剛監督と意気投合。

曽根剛氏は監督作品「ゴーストマスク〜傷」がモントリオールに招待されたが、話題の低予算ゾンビ映画「カメラを止めるな!」では、まさに止まらない長回しのカメラを担当されている。


世界12大映画祭に数えられるモントリオール世界映画祭は、観客動員25万人超とベネツィア国際映画祭をしのぐ規模を誇るだけあって、井上監督から送られてきた写真を見ると、交通整理のため警察が出動し、報道陣のカメラも目につく。


「幻を見るひと」が上映されたシネマ・カルチェ・ラタンの劇場は、映画館とは思えぬほど、優雅な内装だった。
posted by 城戸朱理 at 09:37| Edge | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

味噌汁のあれこれ、その2





東京では味噌汁のことを「おみおつけ」とも呼ぶが、これは女房言葉で、漢字で書くと「御御御付」。

なんとも凄い字面だが、本当は御味御付と書くそうで、御味が味噌を、御付が汁を意味するのだそうだ。


味噌汁の具としては、野菜や海藻、豆腐や油揚げが思い浮かぶが、海老や蟹、鮭や鱈を使うこともある。

薩摩汁となると根菜に鶏肉や豚肉を入れるが、これは豚汁と同じで、味噌汁ではあるものの、主菜にもなる。

江戸時代から、納豆の味噌汁も好まれたというが、これは今日では珍しいものになってしまった。


北国だと、秋に川原に大鍋を持ち出して芋煮会なるものをする。

川原で芋の子汁を作るのだが、芋の子汁は豚汁に里芋や茸が入ったものだから、それ自体が主役になるのだろう。

川原で芋の子汁ならば、ビールではなく常温の日本酒が似合うかも知れない。


ただし、個人的には豚汁や芋の子汁は、味噌汁ではなく、別の料理という気がする。

味噌汁の具は、ワカメと豆腐とか大根と油揚げのように、二種類までが私の好みだ。


ちなみに今朝は、ポーチドエッグをお椀に取り、葱の味噌汁を張った。


葱を大きく切った味噌汁は、根深汁と呼ぶが、池波正太郎の「仕掛人・藤枝梅安」では、疲れた梅安が根深汁に胡麻油を数滴落とす場面がある。

吸い口のかわりに胡麻油ということなのだろうが、寒いときには悪くない。
posted by 城戸朱理 at 09:36| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする