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城戸朱理のブログ

2018年09月04日

光原社で買ったもの〜角盆

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配膳用に使っていた鎌倉彫りの長方盆を落として割ってしまったものだから、大きめの丸い独楽盆を使っていたのだが、丸盆は収納がむずかしい。


角盆なら食器棚に収まるので、去年から探していたのだが、4月に盛岡に行ったとき、光原社の支店、北ホテル一階の「北の光原社」で、ようやく理想の長方盆と出会うことができた。

朴訥としながらも手強いデザインの、このお盆は、柳宗悦、河井寛次郎、松本民芸家具の池田三四郎ら、民芸運動を主導した方々が所持されていたもので、オリジナルは19世紀のアメリカ製なのだとか。

柳宗悦がハーバード大学の客員教授として渡米したおりに見つけたものだろうか。


光原社では、盛岡の木地師に頼んで同じ形の物を作り、自社工房で仕上げたそうだが、その最後の一枚だという。

特別に製作されたものだけに安くはなかったが、探していた角盆であり、しかも力強い形をしている。


これなら、一生使えるだろう。

少し迷ってから購入を決めたが、かさばるので、宅急便で送ってもらった。


目下、わが家は片付けの真っ最中なので、それが終わったら、このお盆を使いたいと思っている。
posted by 城戸朱理 at 14:17| 骨董・工芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月03日

英訳『城戸朱理詩集』の打ち合わせ@銀座スタア・バー

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コート・ドールで御馳走になったあとは、タクシーで銀座に移動し、スタア・バーで打ち合わせとなった。

なんと、アメリカで私の訳詩集を刊行したいという話だった。



スタア・バーは、1996年の「IBA 世界カクテルコンクール」で優勝し、世界チャンピオンとなった岸久さんの店だけに、世界的に知られた名店であり、海外からのお客さんも多い。

この日も、海外からの旅行者がカウンターを占領していた。


岸さん仕込みのカクテルは、さすがに素晴らしいが、ジントニックを飲んでいるときに、いきなり話を切り出されたものだから、一瞬、頭が真っ白になった。

目下、三冊の新詩集と格闘している最中だけに、
それ以外のことを考える余裕がなかったのかも知れないが、もし英訳の選詩集『Selected Poems』が実現するとしたら、嬉しい話である。


さっそく、具体的な進行を話し合ったのだが、私も、私に出来ることを進めていきたいものだ。
posted by 城戸朱理 at 00:42| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新詩集に向けて



昨年末から今年初めにかけて、噴火するかのように書き下ろした170余篇の詩篇を少しずつ見直しては、推敲の手を入れ始めた。

来月なかばからは、まとまった時間が取れるので、かねてから準備していた長篇詩の書き下ろしにも着手できるだろう。


それらの詩篇は『火山系』『水都』『白鳥伝説』の三冊に揺らぎながら結実していくはずなのだが、版元も決まり、装幀に思いがけない美術家を提案された。

どんな造本になるのか、私自身、夢を見るような気持ちでいるが、しばらくは、推敲をしながら清書をして、詩に没頭したい。
posted by 城戸朱理 at 00:42| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月02日

三田のコート・ドールで、その2

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魚料理は対馬産の甘鯛のムニエル、ポロ葱とポテトのスープ。

かりっと焼かれた皮と、甘く崩れる身の対比が絶妙な甘鯛は、あまりの美味しさにワインを飲むのを忘れるほどだった。

ポロ葱とポテトのスープも柔らかな旨みが沁みるようで、甘鯛にこよなく合う。

本当に美味しい料理は、驚きのあまり黙り込んだり、笑い出してしまうことがあるが、私は笑ってしまった。


ブルゴーニュの赤ワインをグラスでもらって肉料理に備える。

国産牛しっぽの煮込み赤ワインソースも、斉須シェフの得意料理。

添えられているのは、なんと人参のムースで、コリアンダーが香り、人参がこんなに美味しくなるのかという驚きがある。

4時間煮込んだという牛テールの煮込みは、これまた足し算も引き算もしない旨みとしか言いようがない。



バンビことパンクな彼女は、初めてのコート・ドールだけに、旧友が気をつかって、
赤ピーマンのムース、梅干しと紫蘇の冷製スープ、季節の野菜のエチュベ、和牛テールの煮込み赤ワインソースと、
斉須シェフのスペシャリテのコースにしてくれたのだが、今になると何ひとつ変えることができないクラシックな斉須流フレンチを味わった気分になった。

新奇さはないが、どの料理も間違いなく美味しい。

友人は、思い出すとまた食べたくなる、他にない料理と言っていたが、まったく同感である。


デセールは、私が白ワインのムース、友人が酸果桜桃のアイスクリームケーキ、そしてバンビが柑橘茶に泳ぐ白桃。

食後には、ダブルエスプレッソをもらった。
posted by 城戸朱理 at 11:24| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

三田のコート・ドールで、その1

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旧友からバンビことパンクな彼女と一緒にフレンチに招待された。

仕事がてらではあるのだが、なんと三田のコート・ドールである。


コート・ドールといえば、孤児院育ちの天才料理人、ベルナール・パコーとともにパリの名店ランブロワジーを立ち上げた斉須政雄さんがオーナー・シェフ。

ランブロワジーはミシュランの三つ星を20年以上キープし、フランスの三つ星のなかでも別格とされる店だが、斎須さんは帰国して、32年前にコート・ドールを開店した。



最初はお勧めのシャンパンで乾杯する。

ワインはミネラルがしっかりと感じられるブルゴーニュの白をボトルで。


コースはコート・ドールのスペシャリテ、まずは赤ピーマンのムースから。

フレッシュ・トマトのソースがしかれたベルナール・パコー考案の濃厚なムースは、クラシックなフレンチの味である。


スープは夏らしく、梅干しと紫蘇の冷製スープ。

酸味が強く、食欲をそそるが、これは、ほかにはない目が覚めるような鮮烈な味わい。


そして、季節の野菜のエチュベ、コリアンダー風味。

これもコート・ドールの名物だが、野菜を塩とレモンとコリアンダーだけで蒸し煮にしたシンプルな料理で、酸味が強く、ぶれない。


今まで経験したことのないフレンチに、バンビが目を丸くしていた。


最近の新しい調理法を使うわけでもなく、食材を複雑に組み合わせるわけでもない。


斉須シェフの料理には、揺らぐことがない芯がある。
posted by 城戸朱理 at 11:16| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月01日

「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)



8月30日に三田のフレンチに招待されたので、バンビことパンクな彼女と相談し、東京に行く前に、横浜の109CINEMASで、話題の「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)を見ることにした。

ずっと見たいと思っていたのだが、製作費300万円、しかも内150万円はクラウドファンドで集めたという低予算ながら、今や、全国200館以上で上映され、観客動員100万人を突破した破天荒な記録破りの作品である。


しかも、いきなり37分ものワンカット・ワンシーンのゾンビものサバイバルスリラーから始まる新機軸。

当然、カメラは手持ちだから画面は揺れるし、自主制作っぽいキッチュさがあるのだが、それからが爆笑の渦。

ワンカット・ワンシーンの奇妙な間の種明かしがされていくのだが、前代未聞、一度かぎりの方法が大当たりしたとしか言いようがない。

これはゾンビ映画なのか、それともコメディなのか、はたまた映画愛がテーマなのか。

笑いっぱなしで、お腹が痛くなった。


2度目を見に行ったら、シリアスなはずの前半37分でも、笑いをこらえられないだろう。


ちなみに「幻を見るひと」がモントリオール世界映画祭に招待され、現地入りした井上春生監督は、モントリオールで「カメラを止めるな!」の撮影をした曽根剛さんと意気投合、動画まで送ってくれたが、曽根さんは、よく全力疾走までして37分の撮影をしたものだと感心した。

曽根さんは途中でこけたりもしているのだが、それさえも笑いに転化するアイデアが素晴らしい。


見終わってからもしばらくは、笑いが込み上げてくる作品だった。


ハリウッドでのリメイクが決定している韓国映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」(ヨン・サンホ監督)がシリアスなゾンビ映画の新機軸だったとすると、
上田慎一郎監督の「カメラを止めるな!」は、「ショーン・オブ・ザ・デッド」(エドガー・ライト監督)以来のゾンビ・コメディの傑作だろう。


それにしても、ゾンビ映画の裾野の広さには、驚くしかない。

ジョージ・A・ロメロ監督が創造した「生きている死者」は今や映画のみならず、さまざまな領域で、ひとつのジャンルを形成している。

それは、20世紀が生み、21世紀になっても成長を続ける、この時代の「恐怖」の形なのだろうか。
posted by 城戸朱理 at 13:17| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月31日

国際映画祭のトロフィー、その2

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メジャー映画サイト、IMDbが主催するイタリアのオニロス・フィルム・アワードで「幻を見るひと」は、同映画祭のグランプリとなるオニロス金賞と伝記映画部門最優秀賞をダブル受賞したが、井上春生監督が、私の分までトロフィーを手配してくれた。

ピナックル・フィルム・アワードに続くふたつ目の国際映画祭のトロフィーである。


井上監督が調べたところ、オニロス・フィルム・アワードでは、過去に伝記映画部門というものはなかったそうだから、賞自体が「幻を見るひと」のために新設された可能性がある。


トロフィーは、アカデミー賞のオスカーに、ちょっと似ている気がしないでもない。

オスカーが、万歳をして星を掲げているようではないか。


言うまでもなく、映画はあくまでも監督の作品であり、私は黒子なのだが、トロフィーを手にすると、「幻を見るひと」が海外で評価されたことが実感できて感慨深いものがある。


それにしても、わが家に国際映画祭のトロフィーがあるということは、いまだに不思議な気がする。

賞状ではなく、トロフィーというところが、ちょっと嬉しい。

トロフィーではなく金メダルとかでも嬉しいかも知れない。(←何か勘違いしている。。。)
posted by 城戸朱理 at 14:46| Edge | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月30日

「幻を見るひと」の15番目の国際映画祭ファイナリスト決定!

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井上春生監督が、モントリオールから帰国したその日に、「幻を見るひと」の15番目となる国際映画祭の正式招待が決まった。

アメリカはロサンゼルスで開催されるダヴィンチ国際映画祭で、コンペティション部門のファイナリスト。

この映画祭は、年内に授賞作を決め、来年5月にスクリーニングされることになる。


国際映画祭も15になると、さすがに覚えられない。

吉増剛造さんが、京都で新たな言葉を紡ぐドキュメンタリー映画「幻を見るひと」のこれまでの国際映画祭正式招待と受賞をまとめると下記のようになる。

いずれもコンペティション部門での選出である。




【2018年3月】

[アイルランド・ダブリン]
シルクロード国際映画祭 ( ワールドプレミア)



【5月】

[アメリカ・ニューヨーク]
ニューヨークシティ・インディペンデント映画祭(U.S.Aプレミア)



【6月】

[イスラエル・アフーラ]
ニア・ナザレス映画祭(中東プレミア)

[ ギリシア・クレタ島]
イェラペトラ国際映画祭

[イタリア・アオスタ]
オニロス・フィルム・アワード
(オニロス金賞・伝記映画部門最優秀賞)


【7月】

[インド・プネー]
ブッダ国際映画祭(アジアプレミア)

[スペイン・マドリッド]
マドリッド・アジア国際映画祭

[アメリカ・ハリウッド]
ピナックル・フィルム・アワード
(ドキュメンタリー長編部門プラチナ賞)

[ チリ・ランカグア]
サウス・フィルム・アンド・アーツ・アカデミー・フェスティバル


【8月】


[アメリカ・アルバカーキ]
マインドフィールド映画祭アルバカーキ
(最優秀監督賞・ドキュメンタリー長編部門プラチナ賞)

[ベネズエラ・プエルトラクルス]
五大陸国際映画祭
(ドキュメンタリー長編部門最優秀賞)

[カナダ・モントリオール]
モントリオール世界映画祭



【9月】

[ アメリカ・ロサンゼルス]
ロイヤルウルフ・フィルム・アワード
(最優秀監督賞・ドキュメンタリー長編部門最優秀賞)

[アルメニア・イェルヴァン]
ソーズ国際映画祭



【2019年5月】

[アメリカ・ロサンゼルス]
ダヴィンチ国際映画祭



本音を言うと、もうよく分からない(笑)。

すべては井上春生監督の業績だが、企画した身としては、日々寄せられる早く見たいという声に応えるべく、日本公開の準備をしているところである。

劇場も内定しているので、来月には詳細をお伝えできると思う。
posted by 城戸朱理 at 11:18| Edge | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

誕生日を鎌倉の老舗バー、マイクスで

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打ち合わせを終えて、帰宅してから、まずはシャワーを浴びて小憩。

この酷暑では、外出すること自体がためらわれる。


しかし、夕方には再び鎌倉の小町通りへ。


バンビことパンクな彼女が、お母さんの誕生日をお祝いすべく老舗バー、マイクスに予約を入れたのである。


最近、「LEON」を始めとして雑誌の取材が増えているマイクさんは、86歳にして現役。

カクテル、ブルドックを考案した伝説のバーテンダーである。


バンビはマイクさんのローストビーフが大好物なので、お母さんにも食べてもらおうと思ったのだろう。



まずはブルドックで乾杯し、お母さんの誕生日を祝う。


オーダーしたのは、オムレツとローストビーフ。



オムレツは塩か醤油、ケチャップのいずれかを選ぶのだが、玉子の味がいちばんよく分かるマイクさんお勧めの醤油で。

焦げ目ひとつなく、なかはとろとろのオムレツである。


ローストビーフは、裏メニューのパン付きにしてもらった。

軽く焙ったバゲットにマヨネーズと辛子を塗って、レタスとローストビーフを乗せ、オープンサンドにするのだが、お母さんもマイクさんのローストビーフの美味しさに驚いていた。

和牛A4等級シンタマトモサンカクを塩・胡椒せず素焼きにしたローストビーフは、やはり絶品だ。


さらに手羽先の漬け焼きをひとり2本ずつ焼いてもらい、自家製のレーズンバターを追加してカクテルをおかわりする。


お母さんはタクシーで帰宅したが、バンビと私は、さらに飲み続けていたところ、ドイツから帰国した前田幸康先生が登場。

ドイツのフライブルグのオーケストラで主席チェリストをつとめ、日本では指揮者としても活動されている前田先生は、
加賀百万石の前田侯爵家の末裔で、鎌倉とドイツを行き来して暮らしておられるが、ヨーロッパのクラシック音楽のあれこれをうかがうことができて、楽しい時間だった。
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2018年08月29日

ビストロ・オランジュで打ち合わせ

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東日本大震災の記憶を伝える一助となるように企画したCS放送の新番組「故郷を生きる」の打ち合わせのために歌人の武田穂佳さんが鎌倉まで来てくれた。

8月26日(日)のことである。

私も選考にたずさわっている岩手日報随筆賞は、20歳以下の奨励賞という枠があるのだが、当時、高校3年生だった工藤玲音さんが、奨励賞ではなく、最優秀賞を受賞されたのが7年前のこと。

工藤さんは、その後、歌人として活躍されているが、その3年後に優秀賞を受賞されたのが武田穂佳さんだった。

さらに武田さんは、大学進学と同時に18歳9か月で短歌研究新人賞を受賞、寺山修司の最年少記録を塗りかえた。


今回の「故郷を生きる」は、工藤さん、武田さんのおふたりを迎えて撮影することになる。

しかもマッド・バンビこと小野田桂子がプロデューサー、さらに長年、CMディレクターとして経験を積んできた久保田潤さんをディレクターに起用するという新機軸。

もちろん、井上春生さんのサポートなしには無理な企画だが、今のところ、バンビが作ったロケ・スケジュールは完璧である。


武田さん、久保田さんと鎌倉駅西口のたらば書房で待ち合わせ、ビストロ・オランジュへ。

ランチを取りながら、打ち合わせをした。


考えてみると、ビストロ・オランジュにはときどき来ているが、ランチは初めてである。


ランチメニューから、武田さんは羊肉と鎌倉野菜のクスクス、久保田さんはスペアリブの煮込みを、私は鮮魚のポアレを選んだ。


前菜は安納芋の冷製スープにフォアグラ入りパテ・ド・カンパーニュ、藤沢産生ハムに湘南野菜のサラダ。

冷製スープがしみじみと美味しい。


ブリのポアレは、なんと冬瓜の冷たいスープに乗って供された。

ライムや香菜をあしらったエスニック風の仕立てで、夏仕様である。


デセールは桃のクレームダンジェ。

フランスはアンジェ地方のスイーツだが、フロマージュブランを使ったチーズケーキである。



打ち合わせが終わり、武田さんは友人と待ち合わせて、海へ。

私とバンビは、あまりに暑かったので、紀伊國屋で買い物をして、まっすぐ帰宅した。
posted by 城戸朱理 at 13:05| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする